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    大人になってからの歯列矯正のススメ【歯科医院監修】種類や期間、費用、リスクについて完全解説

    数十年前までは、 歯列矯正は子供のものという考え方が一般的でした。

    子供の頃の方が歯が動きやすいからという考えと、大人になってからの矯正は見た目のマイナスが大きいという2点が、歯列矯正を主に子供だけのものにしていました。

    しかし最近では、様々な歯列矯正の方法が選べるようになったことに伴い、大人の間でも歯列矯正が行われるようになってきました。

    また、少しだけ出ている前歯を治せるなど、機能面より審美面に寄った手軽な歯列矯正ができるようになったことも、大人になってから歯列矯正に踏み出す人が増えた理由といえるでしょう。

    では、大人になってから歯列矯正を始めるに当たって、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。

    歯科医師監修の元に解説します。

     

    歯列矯正は大人になってからでも始められるか

    結論からいうと大人になってからでも歯列矯正は始められます。

    従来の歯列矯正は子供向けのものと思われることが多く「大人になってからでも歯列矯正を始められるの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

    審美面のマイナスは大人になってからの方が気になることもありますし、今まで問題なく過ごしてこられたから必要ないと思う方も多いと思います。

    また、通院の時間が取りにくい、費用がかかるなど、ライフスタイルによっては様々な手間や問題が発生することもあります。

    しかし近年では、それらを解決するための選択肢も選べるようになり、大人になってからの矯正はどんどん始めやすくなっています。

    どのような点に気をつけたらよいかまずは知り、 大人の歯列矯正に踏み出してみましょう。

     

    大人の歯列矯正が必要なレベル

    軽い歯列不正や見た目が気になるという気持ちで矯正を検討する方も多いでしょう。

    しかし「このような場合は歯列矯正を考えた方が良い」という機能面での理由もいくつかあります。

    参考:部分矯正ができない例を3つ紹介【歯科医院監修】できない場合の対処法も解説

    部分矯正ができない例を3つ紹介【歯科医院監修】できない場合の対処法も解説

     

     

    まずは清掃が困難なタイプの歯並びです。

    歯が重なって磨けないところがある、逆に隙間が空いてしまっているなどの歯並びは、清掃不良になりやすく矯正をした方が良いでしょう。また、嚙み合わせに重度の問題がある方も、矯正が必要な場合があります。

    重度の噛み合わせの問題は、消化不良や発音障害を引き起こすだけでなく、顎関節症の負担になり、肩こりや頭痛の原因となります。

    このような場合は矯正を考えると良いでしょう。

    そして、矯正を検討する方が抱える悩みの多くは、やはり見た目の問題です。

    審美的な問題はコンプレックスを引き起こしやすく、その方の性格に大きく影響を及ぼすことがあります。

    このような時は、重症度にかかわらずご本人の悩みに応じて、矯正をしたほうがいいこともあるでしょう。

     

     

     

    大人の歯列矯正のメリット・デメリット

    詳細は歯列矯正で後悔しないためにメリット・デメリットを知ろう【歯科医院監修】のページを御覧ください。

    歯列矯正で後悔しないためにメリット・デメリットを知ろう【歯科医院監修】

     

    メリット

    自分の管理下で行える

    子供の頃の歯列矯正は保護者の目が必要となり、自分の管理下で行うのが難しい点が特徴です。

    大人になってからは自分で治療方法の選択肢を選ぶことができ、また時間や金銭面の管理なども自分なりのスケジュールで行うことができます。

    また、清掃や装置の着脱、保管などが自分で行える点も良い点です。

    子供の場合は保護者の仕上げ磨きが必ず必要となっていますが、大人の歯列矯正では必要ありません。

    自分で口腔内の清掃を行うことができ、清潔を保つことができます。

    自信が持てる

    自分の歯列についてずっとコンプレックスを抱えていた場合、矯正によってそれが解消することで、社会的な自信に繋がることがあります。自分のコンプレックスを治療によって克服することで社会的に自信を持てるようになるのは大きなメリットといえます。 

    審美面は自分で思っている以上に、その人の社会的性格に影響を与えていると言われます。

    矯正には歯列の機能面を整えるという大きな役割がありますが、それだけでなく口元を整えることで大きな自信につながる点もとても大切な特徴です。

    詳細は歯列矯正で美人になった人の特徴を解説【歯科医師監修】を御覧ください。

    歯列矯正で美人になった人の特徴を解説【歯科医師監修】

     

     

    健康を保てる

    歯列矯正を行うことで、健康に寄与する点もメリットの一つです。大人になると歯周病のリスクが高まります。

    大人になってからでも、清掃のしやすいきれいな歯並びでいることは歯周病のリスク軽減につながります。

    清掃が十分に行われることで虫歯のリスクも軽減されます。

    また、噛み合わせが改善されれば、消化などの機能にも負担をかけづらくなり、顎関節症など噛み合わせが大きく関わっている疾患の予防や治療にもつながります。

    口腔内だけでなく、全身の健康を保つ助けになるのです。 

    デメリット

    歯槽骨の吸収が起こることがある

    大人の矯正では、子供の矯正に比べて歯槽骨の吸収に注意が必要です。

    歯槽骨は、他の骨や組織と同じように、大人になってからの方が増生しにくくなります。

    そのため、不適切な力をかけると歯槽骨が減り、歯が長く見えてしまうことがあります。

    最悪の場合は歯根が吸収してしまうこともあります。

    子供の頃より歯が動きにくいことがある

    子供の頃は歯槽骨の吸収と増生が活発で、歯がとても動きやすいのが特徴です。

    大人になると、このような新陳代謝はゆっくりになります。

    そのため、子供の頃よりも、 大人の方が歯が動きにくいという特徴があります。

    歯が動きにくいと、治療期間が長くかかることになります。

    その結果、子供の頃より金銭的負担が増えるというデメリットにつながります。

     

    子供の頃より装置に慣れるのが遅い

    子供の方が、矯正装置に慣れるのが早いと言われています。

    そのため大人は、子どもよりも食事のしづらさを感じてしまったり、 痛みを感じてしまったりする可能性があります。

    また、 矯正装置によっては、食べられるものに制限がある場合があります。

    矯正を受ける前に、事前に医師に確認しましょう。

     

    矯正装置によっては、清掃不良による虫歯や歯周病に注意

    矯正装置によっては、清掃不良の原因になることがあります。

    特にワイヤー矯正は、固定式の装置であるため清掃がしづらく、丁寧なブラッシングが必要です。

    また、大人の方が清掃不良による歯周病にかかりやすいため、より注意が必要です。

     

    ライフスタイルによっては通院が大変

    通勤の行き帰りに歯科医院に通うことができれば良いのですが、人によってはこまめな通院が難しいこともあります。

    子供の頃よりも仕事以外のことにかける時間が取りにくいのは、大人になってから矯正するデメリットといえます。

     

    大人の歯列矯正の種類

    マウスピース矯正

    透明なマウスピースを複数枚作成し、それを付け替えていくことで歯を動かす矯正方法です。

    見た目が透明であるため、審美的に優れているのが特徴です。

    遠目で見れば、矯正装置をつけているか分からない程、目立ちにくい矯正方法です。食後に外して清掃を行う時以外、1日20時間ほど装着し歯を動かします。

    重度の不正咬合や、症例により技術が必要な場合は適用となりませんが、軽度の不正咬合がある方や、矯正中に審美面を損ないたくない方から支持されています。

    マウスピース矯正の費用詳細はマウスピース矯正の費用を症例、部分、年代、種類別に解説【歯科医師監修】を御覧ください。

    マウスピース矯正の費用を症例、部分、年代、種類別に解説【歯科医師監修】

     

    表側矯正

    歯にブラケットという装置をつけ、その上にワイヤーを渡し、力をかけることで矯正する方法です。 

    従来からある矯正方法で、様々な不正咬合に対応しています。

    価格も裏側矯正と比べると安価ですが、装置が見えてしまうことがデメリットです。

    また、取り外しができないため清掃性が悪く、虫歯や歯周病のリスクが高まりやすくなります。

    しかし、表側矯正でなければ治せない症例もあり、難しい治療や、より繊細な動きを求められる時は、表側矯正を検討する医師が多いといえるでしょう。 

    表側矯正の詳細はワイヤー矯正のメリット・デメリットを解説【歯科医院監修】種類や費用についても紹介を御覧ください。

    ワイヤー矯正のメリット・デメリットを解説【歯科医院監修】種類や費用についても紹介

     

     

    裏側矯正

    歯の裏側にブラケットを装着し、その上にワイヤーを渡し、力を掛けることで矯正する方法です。

    全ての装置が裏側にあるため、表側からは矯正をしているとは分かりにくいのが特徴です。

    技術が必要なため、裏側矯正を行える歯科医院は少なく、価格は割高で扱える症例が表側矯正にくらべて少ない傾向があります。

    裏側矯正の詳細は裏側矯正のメリット・デメリットを解説【歯科医師監修】表側矯正との違いも紹介を御覧ください。

    裏側矯正のメリット・デメリットを解説【歯科医師監修】表側矯正との違いも紹介

     

    大人の歯列矯正の費用と期間

    費用 期間
    マウスピース矯正 30〜60万 6ヶ月〜2年
    表側矯正 30〜150万 6ヵ月〜2年
    裏側矯正 40〜170万 6ヵ月〜2年

    期間の詳細については歯列矯正にどれくらいの期間がかかるかを年代・症状・種類別に解説【歯科医院監修】早く終わらせるコツも紹介を御覧ください。

    歯列矯正にどれくらいの期間がかかるかを年代・症状・種類別に解説【歯科医院監修】早く終わらせるコツも紹介

     

     

     

    大人になってからでも歯列矯正は遅くない!

    歯列矯正は大人になってから行っても充分に効果が得られる治療法です。

    得られるメリットも多く、ずっと気になっていたコンプレックスを手放すことができるかもしれません。

    また歯並びが良くなることは、全身の健康にもつながります。

    様々な治療法がありますので、ぜひ矯正に一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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    パッケージのビジュアルも、普段からそばに置いておくものとして考え、矯正器具が入っているとは分かりにくい、アメニティのようなビジュアルになっています。

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