TOP BLOG 【裏側矯正で後悔しないために知っておきたいこと】メリット・デメリット・費用を徹底解説 【裏側矯正で後悔しないために知っておきたいこと】メリット・デメリット・費用を徹底解説 「歯並びを美しくしたい」「なるべく人にバレずに矯正したい」――そんな思いから裏側矯正(リンガル矯正)を検討している人は多いでしょう。確かに、歯の裏側に装置を装着することで見た目への影響を最小限に抑えられるのは大きなメリットです。しかし一方で、「もっと情報を集めてから始めればよかった」「こんなはずじゃなかった」と後悔しているケースも一定数存在します。 そこで本記事では、リンガル矯正のメリット・デメリットや、後悔しやすいポイント、その具体的な回避策などを総合的に解説します。実際の体験談や費用面でのトラブル、痛み・食事制限への戸惑いなど、あらかじめ把握しておけば防げる「残念な結果」を避けるためにも是非最後までお読みいただけると幸いです。 目次 Toggle 裏側矯正(リンガル矯正)とは?裏側矯正のメリット:なぜ選ぶ人が増えているのか裏側矯正のデメリット:よくある後悔ポイント裏側矯正で後悔しがちな理由・ケース別体験談後悔しないために知っておきたい費用の話裏側矯正の痛み・ケア・食事制限:後悔を減らす対策方法後悔を防ぐためのカウンセリング・クリニック選びのコツワイヤー矯正・マウスピース矯正との比較:向き不向きは?まとめ:後から後悔をせず、満足度の高い裏側矯正を目指すために 裏側矯正(リンガル矯正)とは? 歯の裏側に装置をつける矯正方法 裏側矯正(リンガル矯正)とは、その名の通り、歯の裏側に矯正装置(ブラケットやワイヤー)を装着する矯正治療法です。通常のワイヤー矯正は歯の表側に金属やセラミック製のブラケットをつけますが、裏側矯正の場合は歯列の舌側(内側)に装置を装着するため、正面から見てもほとんど装置が見えません。その結果、「矯正していることがバレにくい」という大きなメリットが生まれます。 歴史と普及の背景 裏側矯正は歴史的に見ると1970年代頃から研究・開発が始まりました。日本でも1990年代以降に少しずつ普及し始め、近年では装置自体の進化や矯正技術の向上により、より精密かつ快適に治療ができるようになりました。しかし、装着位置が通常の矯正とは異なるため、治療を行う歯科医師にはより高度な技術と経験が必要とされます。また、材料費や製作費が高価になることが多いため、費用が高めに設定される傾向があります。 需要が高まる理由 最近になってリンガル矯正の需要が高まっている大きな理由のひとつは、目立ちにくい矯正の需要が年々増えていることです。就活や仕事、結婚式などで人前に立つ機会が多い方や、芸能活動をしている方などは、歯の表側に目立つ装置がつくことに抵抗を持つことがあります。その点、裏側矯正なら「矯正している感」をあまり出さずに、長期間の治療を進められるため、見た目を重視したい患者さんにとっては大変魅力的なオプションと言えます。 裏側矯正のメリット:なぜ選ぶ人が増えているのか 見た目の良さ:矯正装置がほとんど見えない 裏側矯正最大のメリットは、やはり「矯正装置が見えにくい」という点に尽きます。表側矯正の場合、装置がどうしても目立ってしまい、それが嫌で矯正を諦める方や、後ろ向きになってしまう方も少なくありません。裏側矯正なら人に知られず歯並びを整えることができ、社会人や接客業の方などでも安心して矯正を始められます。 舌の位置や発音の改善が期待できることも 個人差はありますが、歯の裏側に装置をつけることで、舌の位置が矯正装置に当たりやすくなり、その結果として「正しい舌位」を意識しやすくなることがあります。舌の使い方が改善されると発音がクリアになる場合があるほか、噛み合わせの改善と相まって食事の咀嚼効率が上がるとも言われています。ただし、治療初期は装置に舌が当たることで発音に支障をきたすケースもあり、メリット・デメリットが表裏一体となっている点には留意が必要です。 歯の表面が傷つきにくい 表側矯正では、ブラケットを歯の表面に直接つけるため、表面のエナメル質が傷つくリスクが完全になくなるわけではありません。一方、裏側矯正の場合は装置を歯の裏側につけるため、少なくとも表側のエナメル質は温存されます。歯の美容面を気にする方にとっては、長期間装置をつけることで表面に跡が残ってしまうのが不安という方もいるでしょう。裏側矯正なら、表面への影響を最低限に抑えることができるという見方もあります。 裏側矯正のデメリット:よくある後悔ポイント 費用が高額になりやすい 裏側矯正は、矯正治療のなかでも費用が高めに設定されることが多く、表側矯正に比べて数十万円ほど高額になるケースは珍しくありません。その理由は、装置の製作コストや技術料が表側矯正よりも高くつく傾向にあるためです。矯正終了までにかかる総額を把握しないまま契約すると、治療後半に「こんなに高いなら表側矯正にすればよかった…」と後悔する可能性もあります。 発音・滑舌への影響 歯の裏側にブラケットやワイヤーがあると、どうしても舌が当たりやすくなり、サ行やタ行などを中心に発音がしづらくなることがあります。特に接客業や営業職、アナウンサーのように声を使うお仕事の方の場合、「最初の1か月ほど、滑舌が悪くなるのを見越してタイミングを計ればよかった」と後悔するケースも少なくありません。 舌への痛みや違和感 表側矯正では唇や頬の内側が装置に当たって痛むケースがよく取り沙汰されますが、裏側矯正では舌が金属やワイヤーに当たることで痛みや違和感を訴える方が多いです。特に装着初期は舌が装置に慣れていないため、食事や会話がしづらくなることも。場合によっては口内炎が舌にできてしまうこともあります。 歯磨きが難しくなる 歯の裏側に装置がついている状態は、非常にブラッシングがしにくい環境です。歯間ブラシやフロスなどを駆使して丁寧にケアしないと、矯正中の虫歯リスクがぐんと上がってしまいます。「想像以上にお手入れが大変で、こんなに時間がかかるとは思わなかった」と後悔する声も珍しくありません。 痛みや違和感の期間が予想以上に長い 矯正治療は通常、2年~3年ほどかかるケースが多いですが、裏側矯正の場合、慣れるまでに表側矯正よりも時間がかかることがあるといわれています。長期間にわたって違和感が続くと、「裏側矯正じゃなくてマウスピース矯正でもよかったのでは…」と後悔の念が湧く場合もあります。 裏側矯正で後悔しがちな理由・ケース別体験談 矯正開始後に思った以上の費用負担を感じる 「表側矯正より少し高いくらいかな」と思っていたら、諸費用や調整費用を合わせて総額が100万円を超えてしまったというケースもあります。矯正を始める前にはクリニックから大体の見積もりを提示されると思いますが、追加の検査費や調整費などで想定外の出費が重なる可能性がゼロではありません。後になって「こんなに払うなら、最初から別の治療法を選べばよかった」と感じてしまうことも。 発音障害や舌の痛みが予想よりもひどかった 初期の段階で発音トレーニングやワックスを使った保護を行わずに放置すると、舌がブラケットに強く擦れて口内炎になったり、仕事や日常会話に支障をきたすレベルの発音障害が続く場合があります。これが原因で、仕事にも大きな影響が出てしまい後悔するケースが報告されています。 ケア不足による虫歯や歯周病の発症 裏側矯正は、とにかく磨きにくいのが最大のネックです。念入りにケアをしていても、ちょっと油断すると歯垢や歯石が溜まりやすくなり、矯正中の虫歯や歯肉炎・歯周病に悩まされる方も少なくありません。虫歯が進行してしまい、矯正装置を一時的に外して治療しなければならなくなるケースでは、「こんなにリスクが高いなんて知らなかった」と落胆の声もあります。 思ったより長引く治療期間 矯正治療は基本的に長期戦ですが、表側矯正に比べて微調整がやや難しいと言われる裏側矯正では、治療期間が想定より長引くことがあります。治療が長期化すると通院回数も増え、費用や労力だけでなく、心理的なストレスも大きくなるでしょう。その結果、「もう少し治療期間が短い方法を選べばよかった」と後悔する声が上がります。 後悔しないために知っておきたい費用の話 裏側矯正の一般的な費用相場 裏側矯正の費用はクリニックや治療範囲にもよりますが、約100万円~200万円程度がひとつの目安とされています。表側矯正だと80万円~150万円程度とされることが多いため、裏側矯正はそこにプラス数十万円かかる可能性が高いと考えておきましょう。 部分矯正(前歯のみ)であっても80万円前後 全体矯正だと150万円以上も珍しくない 調整費、クリーニング費、保定費用は含まれているか? 矯正治療には、「装置代」以外にも定期的な調整費や、矯正後に歯並びを固定するための保定装置(リテーナー)代などがかかることがあります。また、虫歯や歯周病が見つかった場合の治療費は保険適用外のケースもあり、思わぬ出費が必要となることもあります。契約前に、合計でいくらになるのかをしっかり確認することが重要です。 デンタルローンや分割払いの活用 矯正費用は高額になるため、一括払いが難しい場合はデンタルローンや分割払いの選択肢を検討しましょう。金利や手数料がかかることもありますが、月々の負担を抑えながら治療を続けられるメリットがあります。分割払いを利用する際は、最終的な支払総額と支払い期間をしっかり把握しておくことが、後悔を減らすコツです。 カウンセリング時に費用プランを徹底的に確認 裏側矯正を検討する際は、まずはカウンセリングを受けるのが一般的です。ここで費用プランや支払い方法、追加費用の有無、返金保証などの制度について遠慮なく質問しましょう。カウンセリングの段階で不明点を解消せずに治療を始めてしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクが高まります。 裏側矯正の痛み・ケア・食事制限:後悔を減らす対策方法 装置装着初期の痛みや違和感への対処 装着直後や調整後数日は、歯が動く痛みや装置が舌に当たることで起こる違和感に悩まされることが多いです。この期間を乗り切るためには、痛み止めの服用や、ワックス(保護剤)を装置に塗るなどの対策を行いましょう。特に舌が傷つきやすい方は、矯正用ワックスを小まめに使い、舌への刺激を軽減することが重要です。 丁寧なブラッシングとフロス、マウスウォッシュ 裏側矯正で後悔する大きな要因のひとつが、歯磨きの難しさに起因する虫歯や歯周病です。これを回避するためには、普通の歯ブラシだけでなく、歯間ブラシ・フロス・マウスウォッシュなどを駆使して徹底的にケアする必要があります。 また、磨き残しがないかをチェックするために、歯科医院で使われる染め出し液を利用するのも有効です。面倒に感じるかもしれませんが、矯正期間中だけでなく、矯正終了後の歯の健康を守るためにも、必ずおろそかにしないようにしましょう。 食事制限と工夫 裏側矯正をしている間は、硬いものや粘着性のあるものを食べると、装置が外れたり破損したりするリスクがあります。また、舌への刺激も強くなるため、食事中に不快感が強まることがあるでしょう。慣れるまでは、スープや煮物、やわらかいパン、パスタなど、口当たりの優しい食品を選んでみてください。 どうしても硬い食べ物が好きな方は、小さく切って食べる、調理法を工夫してやわらかくするといった方法で対処しましょう。 定期的なクリーニングとチェック 裏側矯正をスムーズに進めるためには、定期的なプロによるクリーニングや検診が欠かせません。歯科医院で専門家にチェックしてもらうことで、ブラッシングのクセや磨き残しの箇所が見つかりやすくなります。早い段階で虫歯や歯周病を発見できれば治療も最小限で済み、装置を外したりといったトラブルを避けられます。 後悔を防ぐためのカウンセリング・クリニック選びのコツ 専門医・認定医のいるクリニックを選ぶ 裏側矯正は技術的に難易度が高い治療法です。したがって、できるだけ矯正専門医や日本矯正歯科学会認定医など、実績と専門知識を持った歯科医師が在籍するクリニックを選ぶことが望ましいでしょう。専門医・認定医は多くの症例を手がけている場合が多く、特殊なケースに柔軟に対応できる可能性が高いです。 口コミや体験談をチェック ネット上の口コミやSNS、友人・知人の体験談などもクリニック選びのヒントになります。ただし、口コミは個人の主観が強く反映されるため、一部の極端な評価だけを鵜呑みにするのは危険です。良い口コミと悪い口コミ両方を見比べ、総合的に判断することが大切です。 カウンセリング時に遠慮なく質問する 後悔を避けるためには、カウンセリング時点で疑問や不安を全てぶつけることが重要です。具体的には、以下のようなポイントを事前にリストアップしておきましょう。 総額費用と内訳 調整費、追加費用の有無 治療期間の目安 痛みや発音障害への対処法 通院の頻度、所要時間 保証やアフターケアの内容 これらを明確に確認し、納得したうえで契約すれば「こんなはずじゃなかった」という後悔が生じにくくなります。 いくつかのクリニックを比較検討する 矯正治療は高額かつ長期間にわたるものなので、複数のクリニックでカウンセリングを受け、費用や治療方針を比較するのがおすすめです。実際に医師やスタッフと話してみることで、院内の雰囲気や相性なども確認できます。「なんとなくここがいいかも」というフィーリングも大切ですが、最後は自分の要望や経済状況としっかりすり合わせてから決断しましょう。 ワイヤー矯正・マウスピース矯正との比較:向き不向きは? 表側ワイヤー矯正との比較 見た目 裏側矯正:表からはほとんど見えない 表側矯正:金属やセラミックブラケットが見える 費用 裏側矯正:非常に高額(100万円~200万円程度) 表側矯正:高額(80万円~150万円程度) 装着時の違和感 裏側矯正:舌に違和感が出やすい、発音障害が起こることも 表側矯正:唇や頬の内側に当たるが、比較的慣れやすい マウスピース矯正との比較 見た目 裏側矯正:本当に見えないレベルで目立たない マウスピース矯正:ほぼ透明だが、人によっては若干の光の反射などで気づかれる場合あり 自己管理 裏側矯正:一度装着すれば、取り外しはできない(医師が外す) マウスピース矯正:自分で着脱するため、装着時間を守らないと歯が動かない 費用 裏側矯正:高い マウスピース矯正:症例やプランによるが、60万円~100万円程度が目安 こんな人には裏側矯正がおすすめ どうしても矯正装置が見えるのは避けたい 決まった期間はしっかり固定して治療を進めたい(自己管理が苦手) 高度な不正咬合などでワイヤー矯正の方が適していると言われた(歯科医師の判断含む) マウスピース矯正は取り外しができる分ラクそうに見えますが、裏側矯正には「装置が外せない=装着率100%を維持できる」という強みもあります。結局は自分のライフスタイルや症例に合った方法を選ぶのがベストです。 まとめ:後から後悔をせず、満足度の高い裏側矯正を目指すために 裏側矯正(リンガル矯正)は、表側矯正と比較して目立ちにくいという大きな利点がある一方、費用面の高さや発音・舌の痛み、お手入れの難しさなど、さまざまなデメリットを伴います。実際に後悔してしまう方の多くは、矯正開始前にこうしたデメリットやリスクを十分に理解しきれていなかったり、クリニック選びやケアを誤ってしまったりしているケースが大半です。 しかし、しっかりと情報収集し、カウンセリングで疑問点を解消し、プロの指導を受けながら丁寧なケアを行うことで、「やってよかった!」と心から思える結果を得ることも十分に可能です。矯正治療は人生のなかでも大きな投資となるため、失敗したり後悔したりすることのないよう、以下のポイントを押さえておきましょう。 費用・期間・リスクを事前に理解する 総額がいくらかかるのか、治療がどれくらいの期間必要か、どんなトラブルが起こり得るのかをしっかり把握する。 複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較する 医師やスタッフとの相性、クリニックの雰囲気、費用プランや保証制度などを見比べて判断する。 舌の痛みや発音障害への備え ワックスやトレーニング方法について事前に確認し、仕事や学校の予定も考慮して始める時期を決める。 ケアを徹底し、定期検診を怠らない 虫歯や歯周病になると後悔が一気に増す。歯磨きの道具や方法、クリーニングの頻度などを矯正専門医に相談する。 ライフスタイルに合うかどうか再確認 マウスピース矯正や表側矯正との違いを理解し、自分の仕事や趣味、日常生活に合った方法を選ぶ。 以上の点を踏まえたうえで裏側矯正を選択すれば、後悔する確率はぐっと減ります。見た目のハードルが高くて矯正をためらっていた方にとって、裏側矯正は夢を叶えてくれる選択肢になり得るでしょう。大切なのは、治療が終わった後に「これでよかった」と胸を張って言えるように、十分な準備と情報収集を怠らないことです。長い治療期間を乗り越えた先には、自信を持って笑える素敵な笑顔が待っているはずです。 前の記事 エラ張りは歯列矯正で改善できる?顔の大きさやフェイスラインが変わる理由 次の記事 【前歯が大きいのはなぜ?】矯正で解決する方法とポイントを徹底解説
【裏側矯正で後悔しないために知っておきたいこと】メリット・デメリット・費用を徹底解説
「歯並びを美しくしたい」「なるべく人にバレずに矯正したい」――そんな思いから裏側矯正(リンガル矯正)を検討している人は多いでしょう。確かに、歯の裏側に装置を装着することで見た目への影響を最小限に抑えられるのは大きなメリットです。しかし一方で、「もっと情報を集めてから始めればよかった」「こんなはずじゃなかった」と後悔しているケースも一定数存在します。
そこで本記事では、リンガル矯正のメリット・デメリットや、後悔しやすいポイント、その具体的な回避策などを総合的に解説します。実際の体験談や費用面でのトラブル、痛み・食事制限への戸惑いなど、あらかじめ把握しておけば防げる「残念な結果」を避けるためにも是非最後までお読みいただけると幸いです。
目次
裏側矯正(リンガル矯正)とは?
歯の裏側に装置をつける矯正方法
裏側矯正(リンガル矯正)とは、その名の通り、歯の裏側に矯正装置(ブラケットやワイヤー)を装着する矯正治療法です。通常のワイヤー矯正は歯の表側に金属やセラミック製のブラケットをつけますが、裏側矯正の場合は歯列の舌側(内側)に装置を装着するため、正面から見てもほとんど装置が見えません。その結果、「矯正していることがバレにくい」という大きなメリットが生まれます。
歴史と普及の背景
裏側矯正は歴史的に見ると1970年代頃から研究・開発が始まりました。日本でも1990年代以降に少しずつ普及し始め、近年では装置自体の進化や矯正技術の向上により、より精密かつ快適に治療ができるようになりました。しかし、装着位置が通常の矯正とは異なるため、治療を行う歯科医師にはより高度な技術と経験が必要とされます。また、材料費や製作費が高価になることが多いため、費用が高めに設定される傾向があります。
需要が高まる理由
最近になってリンガル矯正の需要が高まっている大きな理由のひとつは、目立ちにくい矯正の需要が年々増えていることです。就活や仕事、結婚式などで人前に立つ機会が多い方や、芸能活動をしている方などは、歯の表側に目立つ装置がつくことに抵抗を持つことがあります。その点、裏側矯正なら「矯正している感」をあまり出さずに、長期間の治療を進められるため、見た目を重視したい患者さんにとっては大変魅力的なオプションと言えます。
裏側矯正のメリット:なぜ選ぶ人が増えているのか
見た目の良さ:矯正装置がほとんど見えない
裏側矯正最大のメリットは、やはり「矯正装置が見えにくい」という点に尽きます。表側矯正の場合、装置がどうしても目立ってしまい、それが嫌で矯正を諦める方や、後ろ向きになってしまう方も少なくありません。裏側矯正なら人に知られず歯並びを整えることができ、社会人や接客業の方などでも安心して矯正を始められます。
舌の位置や発音の改善が期待できることも
個人差はありますが、歯の裏側に装置をつけることで、舌の位置が矯正装置に当たりやすくなり、その結果として「正しい舌位」を意識しやすくなることがあります。舌の使い方が改善されると発音がクリアになる場合があるほか、噛み合わせの改善と相まって食事の咀嚼効率が上がるとも言われています。ただし、治療初期は装置に舌が当たることで発音に支障をきたすケースもあり、メリット・デメリットが表裏一体となっている点には留意が必要です。
歯の表面が傷つきにくい
表側矯正では、ブラケットを歯の表面に直接つけるため、表面のエナメル質が傷つくリスクが完全になくなるわけではありません。一方、裏側矯正の場合は装置を歯の裏側につけるため、少なくとも表側のエナメル質は温存されます。歯の美容面を気にする方にとっては、長期間装置をつけることで表面に跡が残ってしまうのが不安という方もいるでしょう。裏側矯正なら、表面への影響を最低限に抑えることができるという見方もあります。
裏側矯正のデメリット:よくある後悔ポイント
費用が高額になりやすい
裏側矯正は、矯正治療のなかでも費用が高めに設定されることが多く、表側矯正に比べて数十万円ほど高額になるケースは珍しくありません。その理由は、装置の製作コストや技術料が表側矯正よりも高くつく傾向にあるためです。矯正終了までにかかる総額を把握しないまま契約すると、治療後半に「こんなに高いなら表側矯正にすればよかった…」と後悔する可能性もあります。
発音・滑舌への影響
歯の裏側にブラケットやワイヤーがあると、どうしても舌が当たりやすくなり、サ行やタ行などを中心に発音がしづらくなることがあります。特に接客業や営業職、アナウンサーのように声を使うお仕事の方の場合、「最初の1か月ほど、滑舌が悪くなるのを見越してタイミングを計ればよかった」と後悔するケースも少なくありません。
舌への痛みや違和感
表側矯正では唇や頬の内側が装置に当たって痛むケースがよく取り沙汰されますが、裏側矯正では舌が金属やワイヤーに当たることで痛みや違和感を訴える方が多いです。特に装着初期は舌が装置に慣れていないため、食事や会話がしづらくなることも。場合によっては口内炎が舌にできてしまうこともあります。
歯磨きが難しくなる
歯の裏側に装置がついている状態は、非常にブラッシングがしにくい環境です。歯間ブラシやフロスなどを駆使して丁寧にケアしないと、矯正中の虫歯リスクがぐんと上がってしまいます。「想像以上にお手入れが大変で、こんなに時間がかかるとは思わなかった」と後悔する声も珍しくありません。
痛みや違和感の期間が予想以上に長い
矯正治療は通常、2年~3年ほどかかるケースが多いですが、裏側矯正の場合、慣れるまでに表側矯正よりも時間がかかることがあるといわれています。長期間にわたって違和感が続くと、「裏側矯正じゃなくてマウスピース矯正でもよかったのでは…」と後悔の念が湧く場合もあります。
裏側矯正で後悔しがちな理由・ケース別体験談
矯正開始後に思った以上の費用負担を感じる
「表側矯正より少し高いくらいかな」と思っていたら、諸費用や調整費用を合わせて総額が100万円を超えてしまったというケースもあります。矯正を始める前にはクリニックから大体の見積もりを提示されると思いますが、追加の検査費や調整費などで想定外の出費が重なる可能性がゼロではありません。後になって「こんなに払うなら、最初から別の治療法を選べばよかった」と感じてしまうことも。
発音障害や舌の痛みが予想よりもひどかった
初期の段階で発音トレーニングやワックスを使った保護を行わずに放置すると、舌がブラケットに強く擦れて口内炎になったり、仕事や日常会話に支障をきたすレベルの発音障害が続く場合があります。これが原因で、仕事にも大きな影響が出てしまい後悔するケースが報告されています。
ケア不足による虫歯や歯周病の発症
裏側矯正は、とにかく磨きにくいのが最大のネックです。念入りにケアをしていても、ちょっと油断すると歯垢や歯石が溜まりやすくなり、矯正中の虫歯や歯肉炎・歯周病に悩まされる方も少なくありません。虫歯が進行してしまい、矯正装置を一時的に外して治療しなければならなくなるケースでは、「こんなにリスクが高いなんて知らなかった」と落胆の声もあります。
思ったより長引く治療期間
矯正治療は基本的に長期戦ですが、表側矯正に比べて微調整がやや難しいと言われる裏側矯正では、治療期間が想定より長引くことがあります。治療が長期化すると通院回数も増え、費用や労力だけでなく、心理的なストレスも大きくなるでしょう。その結果、「もう少し治療期間が短い方法を選べばよかった」と後悔する声が上がります。
後悔しないために知っておきたい費用の話
裏側矯正の一般的な費用相場
裏側矯正の費用はクリニックや治療範囲にもよりますが、約100万円~200万円程度がひとつの目安とされています。表側矯正だと80万円~150万円程度とされることが多いため、裏側矯正はそこにプラス数十万円かかる可能性が高いと考えておきましょう。
調整費、クリーニング費、保定費用は含まれているか?
矯正治療には、「装置代」以外にも定期的な調整費や、矯正後に歯並びを固定するための保定装置(リテーナー)代などがかかることがあります。また、虫歯や歯周病が見つかった場合の治療費は保険適用外のケースもあり、思わぬ出費が必要となることもあります。契約前に、合計でいくらになるのかをしっかり確認することが重要です。
デンタルローンや分割払いの活用
矯正費用は高額になるため、一括払いが難しい場合はデンタルローンや分割払いの選択肢を検討しましょう。金利や手数料がかかることもありますが、月々の負担を抑えながら治療を続けられるメリットがあります。分割払いを利用する際は、最終的な支払総額と支払い期間をしっかり把握しておくことが、後悔を減らすコツです。
カウンセリング時に費用プランを徹底的に確認
裏側矯正を検討する際は、まずはカウンセリングを受けるのが一般的です。ここで費用プランや支払い方法、追加費用の有無、返金保証などの制度について遠慮なく質問しましょう。カウンセリングの段階で不明点を解消せずに治療を始めてしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクが高まります。
裏側矯正の痛み・ケア・食事制限:後悔を減らす対策方法
装置装着初期の痛みや違和感への対処
装着直後や調整後数日は、歯が動く痛みや装置が舌に当たることで起こる違和感に悩まされることが多いです。この期間を乗り切るためには、痛み止めの服用や、ワックス(保護剤)を装置に塗るなどの対策を行いましょう。特に舌が傷つきやすい方は、矯正用ワックスを小まめに使い、舌への刺激を軽減することが重要です。
丁寧なブラッシングとフロス、マウスウォッシュ
裏側矯正で後悔する大きな要因のひとつが、歯磨きの難しさに起因する虫歯や歯周病です。これを回避するためには、普通の歯ブラシだけでなく、歯間ブラシ・フロス・マウスウォッシュなどを駆使して徹底的にケアする必要があります。
また、磨き残しがないかをチェックするために、歯科医院で使われる染め出し液を利用するのも有効です。面倒に感じるかもしれませんが、矯正期間中だけでなく、矯正終了後の歯の健康を守るためにも、必ずおろそかにしないようにしましょう。
食事制限と工夫
裏側矯正をしている間は、硬いものや粘着性のあるものを食べると、装置が外れたり破損したりするリスクがあります。また、舌への刺激も強くなるため、食事中に不快感が強まることがあるでしょう。慣れるまでは、スープや煮物、やわらかいパン、パスタなど、口当たりの優しい食品を選んでみてください。
どうしても硬い食べ物が好きな方は、小さく切って食べる、調理法を工夫してやわらかくするといった方法で対処しましょう。
定期的なクリーニングとチェック
裏側矯正をスムーズに進めるためには、定期的なプロによるクリーニングや検診が欠かせません。歯科医院で専門家にチェックしてもらうことで、ブラッシングのクセや磨き残しの箇所が見つかりやすくなります。早い段階で虫歯や歯周病を発見できれば治療も最小限で済み、装置を外したりといったトラブルを避けられます。
後悔を防ぐためのカウンセリング・クリニック選びのコツ
専門医・認定医のいるクリニックを選ぶ
裏側矯正は技術的に難易度が高い治療法です。したがって、できるだけ矯正専門医や日本矯正歯科学会認定医など、実績と専門知識を持った歯科医師が在籍するクリニックを選ぶことが望ましいでしょう。専門医・認定医は多くの症例を手がけている場合が多く、特殊なケースに柔軟に対応できる可能性が高いです。
口コミや体験談をチェック
ネット上の口コミやSNS、友人・知人の体験談などもクリニック選びのヒントになります。ただし、口コミは個人の主観が強く反映されるため、一部の極端な評価だけを鵜呑みにするのは危険です。良い口コミと悪い口コミ両方を見比べ、総合的に判断することが大切です。
カウンセリング時に遠慮なく質問する
後悔を避けるためには、カウンセリング時点で疑問や不安を全てぶつけることが重要です。具体的には、以下のようなポイントを事前にリストアップしておきましょう。
これらを明確に確認し、納得したうえで契約すれば「こんなはずじゃなかった」という後悔が生じにくくなります。
いくつかのクリニックを比較検討する
矯正治療は高額かつ長期間にわたるものなので、複数のクリニックでカウンセリングを受け、費用や治療方針を比較するのがおすすめです。実際に医師やスタッフと話してみることで、院内の雰囲気や相性なども確認できます。「なんとなくここがいいかも」というフィーリングも大切ですが、最後は自分の要望や経済状況としっかりすり合わせてから決断しましょう。
ワイヤー矯正・マウスピース矯正との比較:向き不向きは?
表側ワイヤー矯正との比較
見た目
費用
装着時の違和感
マウスピース矯正との比較
見た目
自己管理
費用
こんな人には裏側矯正がおすすめ
マウスピース矯正は取り外しができる分ラクそうに見えますが、裏側矯正には「装置が外せない=装着率100%を維持できる」という強みもあります。結局は自分のライフスタイルや症例に合った方法を選ぶのがベストです。
まとめ:後から後悔をせず、満足度の高い裏側矯正を目指すために
裏側矯正(リンガル矯正)は、表側矯正と比較して目立ちにくいという大きな利点がある一方、費用面の高さや発音・舌の痛み、お手入れの難しさなど、さまざまなデメリットを伴います。実際に後悔してしまう方の多くは、矯正開始前にこうしたデメリットやリスクを十分に理解しきれていなかったり、クリニック選びやケアを誤ってしまったりしているケースが大半です。
しかし、しっかりと情報収集し、カウンセリングで疑問点を解消し、プロの指導を受けながら丁寧なケアを行うことで、「やってよかった!」と心から思える結果を得ることも十分に可能です。矯正治療は人生のなかでも大きな投資となるため、失敗したり後悔したりすることのないよう、以下のポイントを押さえておきましょう。
費用・期間・リスクを事前に理解する
総額がいくらかかるのか、治療がどれくらいの期間必要か、どんなトラブルが起こり得るのかをしっかり把握する。
複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較する
医師やスタッフとの相性、クリニックの雰囲気、費用プランや保証制度などを見比べて判断する。
舌の痛みや発音障害への備え
ワックスやトレーニング方法について事前に確認し、仕事や学校の予定も考慮して始める時期を決める。
ケアを徹底し、定期検診を怠らない
虫歯や歯周病になると後悔が一気に増す。歯磨きの道具や方法、クリーニングの頻度などを矯正専門医に相談する。
ライフスタイルに合うかどうか再確認
マウスピース矯正や表側矯正との違いを理解し、自分の仕事や趣味、日常生活に合った方法を選ぶ。
以上の点を踏まえたうえで裏側矯正を選択すれば、後悔する確率はぐっと減ります。見た目のハードルが高くて矯正をためらっていた方にとって、裏側矯正は夢を叶えてくれる選択肢になり得るでしょう。大切なのは、治療が終わった後に「これでよかった」と胸を張って言えるように、十分な準備と情報収集を怠らないことです。長い治療期間を乗り越えた先には、自信を持って笑える素敵な笑顔が待っているはずです。
エラ張りは歯列矯正で改善できる?顔の大きさやフェイスラインが変わる理由
【前歯が大きいのはなぜ?】矯正で解決する方法とポイントを徹底解説